信じる能力 その2

昨日のつづきです。

人は誰でも平等に信じる能力というものを持っており、その力を使って自分が作ったエゴを信じて生きてきたのです。その結果が今の自分の人生だということをお話ししました。

では、これまでエゴが私たちに信じ込ませてきた法則とはどういうものでしょうか。それは概ね以下のようなものです。

-自分は他と分離した一個体である

-自分に固有の心と身体を持っている

-自分の力で自分を守らないと傷つけられる

-足りないものは外部から取得することで満たされる

-自分のものを誰かに渡せば減る事になる

-自分の能力を進化させて何かを成し遂げることに価値がある

-罪は罰することにより、秩序が保たれる

他にも沢山ありますが、そのどれもが一般常識的なものであるわけです。しかし、こういったことを信じてしまった結果、この世は争いの世界となっているのです。

いくら世界平和を願っても達成されないのは、こうしたエゴの法則を完全に信じきって生きているからに他なりません。

エゴのルールには、すべては一つという愛の想念は含まれてないのです。愛がない状態は、恐怖であり、怒りによる攻撃です。

常に欠乏を発生させ、満たされることがありません。本当に心から満たされ、常に心が平安でいられるためには、このエゴの法則を信じることを放棄することです。

あるいは、この法則を手放して別のものを信じることにする必要があるのです。どんなルールもいらない、ただただこの世界は愛であり、自分自身も愛そのものだということを信じるということです。

そうすることで、自分の本質は個ではなく、すべてと一つであるという愛に戻ることになるのです。