夜空の星

久しぶりに夜空に星が戻ってきたので、双眼鏡でいつもの場所を見ていたら、垂直に上から下に真っ直ぐに落ちる流れ星を見ました。

私の双眼鏡は倍率がそこそこ高いので、結構視野が狭くなります。オリオン座の真ん中にある三つの星がちょうど視野に収まるくらいです。

そのため、双眼鏡越しに流れ星を見ることは今までなかったのですが、まったくの偶然がとても嬉しいことを起こしてくれたわけです。

オリオン座やシリウスの少し左側には肉眼ではまったく見えない天の川があるのですが、双眼鏡で覗くと無数の星ぼしが集まっているさまが見て取れます。

それはそれは美しい星たちなのです。星は首と目が痛くならないなら、いつまでも見続けていたいと思えるくらい、本当にきれいだと思います。

これは趣味の問題ですから、誰もがそう感じるかどうかは分かりませんが、美しいと感じるときというのはその対象が何であれ、自分の中の愛が発動しているはずです。

だからこそ気持ちがいいし、何ともいえない穏やかな気持ちにもなるわけです。でも、そんな美しい星も自分の心の内面の投影だと思うと不思議な感じになります。

え、星も投影の一部なの?と思われるかもしれませんが、それは勿論です。自分が知覚するもので投影ではないというものは一つもありません。

そう思うと、自分の投影がすべて恐れからくるものだとばかりは言えないかもしれないなと思うのです。あれほど美しいものを自分に見せてくれるわけですから、投影も捨てたものじゃないなと思います。

自分の心って本当にすごいなあというのが星を見たときの本当の気持ちかもしれません。みなさんは何を見ると、感動しますか?美しいと思えるものが沢山あるほど、心が豊かになれますね。

今のうちは夜遅くでもまだそれほど寒くもないので、思い切って夜空を眺めてみてはいかがでしょうか?自分の投影に感動するかもしれませんよ。