天職

人は誰でも一度や二度、自分は一体何をするためにこの世界に生まれてきたのだろうかと考えたことがあるのではないでしょうか。

10代の頃でしたら、自分はこれから社会でどのような仕事をするようになるのかなと思ってみたり、すでに仕事をしている人であっても自分は本当にこの仕事をしていていいのだろうかと疑問を感じたりするものですね。

それは、一般的な職業として分類されないような主婦の人の場合でも同じです。自分の人生はこれで本当にいいんだろうかと一度も考えた事がないと言う人はいないはずです。

適職という言葉がありますね。その人の生まれながらに備わった能力を思う存分使えるような仕事のことを言うわけですが、そうした仕事に就いている人ばかりではありません。

逆にお笑い芸人なのに人見知りする人とか、引っ込み思案な人などは誰がどうみても適職とは言えません。しかし、仕事となると、案外そういった適性というものを乗り越えて活躍している人もいます。

この人生での自分の天職は何なのかということを知りたいという理由で、催眠療法を受けに来られる方もたまにいらっしゃいます。

ただ漫然とその日を暮らしていても、自分が成すべきことに出会えないという焦りのようなものを持っている方が意外に多いのかもしれませんね。

天職というのは、ある意味人智を超えたところで、することが決められていた仕事といったようなニュアンスを感じますね。従って、天職はその人にとって必ずしも適職であるとは限らないかもしれません。

私は本当の天職というのは、目に見えるような職業であったり何かの活動ではないと思っています。我々に共通の役目とは、一人ひとりが日々許しを実践し続けることで、自分の心の闇に光を当てることだと思うのです。

それが誰にも共通した究極の天職ではないでしょうか。そしてそれこそが、自分や人も、そしてこの世界のすべてを救うことに繋がるのだと思います。