「何とかしなければ」をやめる

最近の私の中でのマイブームというか、しょっちゅう言ってしまう言葉があるのですが、それは「何とかしなければをやめる」というものです。

人によって自覚の差こそあれ、誰でもがこの「何とかしなければ」という原動力によって日々暮らしているといっても過言ではありません。

人生というストーリーのベースにあるものは、快楽への欲望と苦悩への恐れであると以前このブログで書いたことがありますが、これも全く同じことですね。

自分にとって都合のいいものを何とかして手に入れたいという思いが欲望であり、逆に都合の悪いものから何としても逃れたいというのが恐れです。

いずれにしても、何とかしたい、何とかしなければという思い、あるいは想念と常に暮らしているわけです。それを、直ちにやめる!ということです。

よりよいものを目指すこと、もっとましな自分になろうとすること、自己をより深く探求していくこと、目的地に向かって邁進していくこと。

何かにすがりついて安心しようとすること、嫌われないようにいい人でいようとすること、計画通りに物事を進めようとすること、問題を解決しようとすること等々。

こうしたことのすべての底流には、「何とかしなければ」があるのです。これを全部、そして今この瞬間にやめるのです。

なにもかも諦めることは難しいですが、一時的にでもやめることを選んでみるということです。これなら、練習次第ではできるようになるはずです。

「何とかしなければ」をやめることが出来たとき、そこには途方もない平和な心の状態があるはずです。なぜなら、そのときにこそ私たちの中心にある本質に出会うことができるからです。

それは昨日のブログで書いた、「今」に注意を向けるという実践をすることによって、意外に簡単に実現できるのです。

是非試してみて下さい。

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