「今」という真実

昨日意識していた「今」も、一時間前の「今」も、そして今この瞬間である「今」も、実はすべて一つのモノなのです。それは時間ではないからです。

私たちの思考が作り出している時間という概念と、この瞬間に意識を向けることのできる「今」とは、何の関係もありません。

それは、事実とか現実ということとはまったく別物の、真実です。「今」を思考で捉えようとしても不可能なのは、思考が真実については一切理解できないからです。

私たちにとって、最も近いところに常に在り続けているもの、誰の人生にも同様に貫いている「今」こそが、絶対的な真実です。

こんなにも近いところに真実はその姿を見せ続けていてくれたのですね。それなのに、人類の真実への探求の歴史は、どこか遥か彼方に見出せるとして挫折してきたのです。

「今」という真実に意識を向けていさえすれば、どんな理不尽な思いも、耐え難い人生の苦しみも、すべてがその中へと消滅していくのが分かります。

私たちの思考が生み出している人生という物語は、その「今」というバックグラウンドによって支えられているのです。

そして、「今」という真実こそが本当の私たちの姿なのですから、言葉では表現できないくらいの深い平安に委ねればいいのです。

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