しっかり生きる

あなたは、今しっかり生きていますか?あるいは、過去を振り返ってみて、しっかり生きてきたという実感があるでしょうか?少し時間をとって、思い返してみて下さい。

しっかり生きるとは、目標に向かって一所懸命生きるとか、辛いことにもへこたれずに頑張るとか、自分を成長させるためにしっかり勉強するとか、そういうことではありません。

しっかり生きるとは、その時々の自分に正直に、ありのままに感じるままに、自分から逃げずに現在を生きるということです。

幼い無邪気な頃に、できるだけ無邪気に生きなければならない時期に、何らかの理由で無邪気さを使えなかったなら、しっかり生きたとは言えないということです。

泣きたいときに我慢したり、怒りたいときにぐっと堪えたり、笑いたい時に遠慮してしまえば、しっかり生きたとは言えないのです。

自分の気持ちを抑えて環境に迎合したり、その場が丸く収まればいいとして、素直な自己表現を控えてしまうなら、それもしっかりと生きたとは言えないのです。

しっかり生きるということをしないで過ごしてしまうと、その時のあなたが未来のあなたに向かって自分をしっかり生きて欲しいと訴えてくることになるのです。

そして、それが実現するまでいつまでも未来のあなたにまとわりついて、離れようとはしないでしょう。無邪気さをしっかり生きなかったなら、大人になっても子供っぽい無邪気さが突然出てきてしまうかもしれません。

しっかり泣くことを生きなかったなら、ある日突然理由も分からずに涙があふれてきて困ってしまうということが起きるかもしれないのです。

人にどう言われようとも、たとえ気まずい状態がやってきたとしても、できる限りその時々をしっかり生きるという決意をすることです。

そうすれば、あなたは過去からの追ってに悩まされることはなくなっていくはずです。しっかり生きようとすると、社会はあなたを敬遠するかもしれません。なぜなら、社会はあなたにしっかり生きて欲しくないからです。

しっかり生きて来なかった人たちが作った社会は、誰に対してもしっかり生きないようにと促すのです。その結果、私たちは幼いころからしっかり生きることを阻害されてきたとも言えるのです。

今日からでも決意して、お互いにしっかり生きることにしましょう!