人生は出たとこ勝負

たまたまスポーツクラブのサウナでいつもお会いする、ある人から講演の依頼がありました。何気ない毎日の雑談の中で、私がセラピストをしているということをお話ししたのがきっかけでした。

その方を中心とした、何だか賢そうな人たちのある研究グループの会合で、お話しをさせていただくことになったのですが、お受けしたのはいいのですが、いざとなったら何を話していいのやら…。

ある程度はお話しの内容を考えて、下準備的なことをしようとは思っているのですが、当日その会場に行って、どんな人たちがいらっしゃるのかを実際に見たときに、きっとどんな話しになるのかが決まるのです。

今までの経験上そのような予想がつくのです。話しの内容を事前にばっちり決めることができて、その通りに事が進んだことはあまりないのが実情だからです。

本当は、何も決めずに出向いて、その時に様々な質問をいただいて、それに答えていくというやり方だと準備する必要がまったくなくなるので、私としては都合がいいのです。

以前、ある大学のクラスで何度かお話しさせていただく機会があったのですが、その時には本当に何も決めずにいって、その場にいる学生さんたちと絡みながら、どんどん話しの調子が出てきたのを覚えています。

そういえば以前、同じスポーツクラブでやはりいつもお会いする方の中に、学生寮の社長さんがいらっしゃるのですが、そこの女子寮の学生さんたちと一緒に、癒しのセッションをやらせていただいたこともありました。

みなさん、不慣れで恥ずかしいのか、ずっと控えめでなかなか乗ってきてくれなかったのですが、セッションが終わったあとに、次々とこんな悩みが実はあるのですと、一人ひとり言いに来られたときはびっくりしました。

予定を立てるのは悪いことではないのですが、私は決められたスケジュール通りに行くはずがないと思っているところがあって、結局は出たとこ勝負となるのですが、人生はそれでいいのだと思うのです。

計画して、その通りに事が進んでいかなければ嫌だとなると、人生がうまく流れなくなる気がするのです。この世は常に動いていて、とまることがありません。

その波に逆らわずに、人為的な決めつけや計画にあまり頼ることなく、瞬間瞬間を大切にしていけばいいのだろうと思うのです。

人生は出たとこ勝負でいきましょう!