夢は意識下の叫び声

みなさんは、夜寝ているときに夢を見ますか?見るなら、どんな夢を見ることが多いでしょうか?ご存じだと思いますが、夢は自覚していない深層心理の中身が顕われてくるのです。

何であんな夢を見たんだろう?と思うことが時としてあるかもしれませんが、それは気づかぬうちに心の奥底でそのことに対する何等かの想いや感情、あるいはわだかまりなどが残っているからなのです。

自覚している意識の部分を表面意識とか顕在意識と呼びますし、自覚できない部分のことを潜在意識とか無意識と呼ぶというのは、みなさん聞いたことがあるはずですね。

その自覚できない部分、意識下の部分が寝ている間に表面化して顕われたものが夢ということです。隠された部分は、常に意識の上に浮かび上がって、自分に見て欲しがっているのです。

けれども、目覚めている時には何等かの理由で都合が悪かったりすると、その部分を無自覚に抑圧してしまっているのです。それが、抑圧が小さくなる睡眠中に表舞台に出てくるわけです。

もしもあなたが、現実味のない夢、例えば誰かに殺されるとか、怖い何かに追い回されるとか、そういった社会性の欠如しているような夢を頻繁に見るのでしたら、幼いころのエネルギーが強力に残っているということです。

大人になっても、両親や家族の夢を見るのも、同じように子供のころの意識がまだ強く残存している証拠です。それはまさに子供目線だからです。

子供のころの意識が強く影響した夢は、とにかく無秩序で混沌としてるのが特徴です。ここには、全くもって秩序というものがまだ芽生えていないのです。

一方、社会性のある夢、たとえば仕事上のトラブルだとか、職場の人が出てくる夢の場合は、大人になってからのエネルギーが反映されている夢と考えられます。

私の場合は、今の仕事をするようになって、大きな悩みや不安などはなくなってしまっているのですが、夢ではサラリーマンの頃のいやな感覚がよく出てきます。

それが、無自覚のままに残っているということですね。意識の中では、今この瞬間自分の本質に気づいたとしても、意識下ではまだまだ燻った思いや感情が残っているということです。

自分の夢が、どのくらいの年代の頃の意識が反映されたものなのか、検証してみることです。そして、もしもまだ非論理的で、非社会的な夢が多いなら、退行催眠による癒しをお勧めします。