個人という幻想

梅雨が明けて、日中は猛烈な暑さがやってきましたが、夜ともなるとやさしい夜風が肌に気持ちがいいですね。ただ子供の頃に、夜風は身体に悪いと教え込まれているので、どこかで気が引けるのです。

けれども、そんな気持ちを脇に置いて、夜にバルコニーで寝っ転がりながら、双眼鏡で星を見ていると、夜空には無限の星々があると気づきます。

星の数も無限だけれど、夜空の広さも無限、その無限に意識を向けていると、マインドが降参する感覚がやってくるのですが、それでも続けているとあることが起きます。

それは、どれほどの広大無辺であろうとも、自分の本質はそれを超えているという感覚。本当は超えているというよりも、その受け皿のような感覚です。

大きさに圧倒されるのも好きだけれど、こっちの感覚はもっとお気に入り。それはきっと、広さや大きさのない、どんな言葉でも決して表現され得ない、何かのことなのですね。

星々は自分の内側に在るというのは、ウソではありません!目を閉じて深く瞑想すれば、そのことにはっきりと気づくことができるのです。

自分という個人がどれほど矮小な存在であろうと、それにさえ気づいていればすべてがOKになるのです。どんな問題であれ、個人が創り出した幻想に過ぎないのですから。

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