何があろうと、「ただそれだけ…」

世の中には、本当に嫌なこと、ムカつくこと、悲しいこと、恐ろしいこと、驚愕するようなこと、あるいはとても感動的なこと、笑い転げるようなこと、様々なことがてんこ盛り。

そうした出来事の中で一喜一憂しながら生きているのが人生です。誰だって自分の身に起きて欲しくないことが起きれば、気持ちが落ち込んだり、人生を呪ったりするのです。

一方、歓喜するようなことが起きたり、心穏やかに安らいでいられたら、生まれてきて本当によかったと思うのでしょう。

けれどもどちらにしても、ただそういうことが起きて、そういう体験をして、そういう反応をしているだけなのですね。

遅かれ早かれ、いずれはどんなことでも消えていくことになるのです。それを深く感じていると、「ただそれだけ」というあの感覚がやってきます。

それこそがどんな拘りも消えて、奥深い安らぎを感じられる瞬間なのです。日頃はどうも忘れてしまいがちですが、どこかには持ち続けていたいものです。

私たちはの本質は、何もない、無なのです。そのことを思い出せば、いつだって深い深い静寂の中に戻ることができるのですね。

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