無欲さのなかで生きる

あなたが今日まで生きてきた、あなたのいわゆる生から自由になりなさい。自殺してはならない!あなたの過去を自殺させるのだ。一瞬、一瞬を新しく生きはじめなさい。欲望のなかで生きてはならない、一種の無欲さのなかで生きなさい。

by osho

10年くらい前のことですが、ある時自分がこれまで生きてきた「○○○○○」(←自分の名前)ではないと感じたことがありました。

その時まで連続していた自分自身が分断されて、別の自分が今いるように感じたのです。

そんなことはそれ以前にはなかったのですが、特別驚くようなことではなかった代わりに、ただ気持ちよかったのを覚えています。

人間は解放されたいと常に思っているのです。一体何から解放されたいのか?それはもちろん自分自身からなのです。

外側にある自分以外のどんなものから解放されたとしても、自分自身に縛られているなら、少しも清々しくはないのです。自分自身とは結局過去のこと。

過去との断絶は、過去を忘れることでも、ましてはなかったことにすることでもなく、ただ無頓着になって過去との関係性が消える感覚になるのです。

だから記憶がなくなることでもありません。逆に何を思い出したところで、他の誰かの体験のように、遠くに感じるということ。

そうなって初めて、未来への希望も薄れてくるのです。未来とは過去の投影に過ぎないからです。

それが無欲で生きるということへと向かわすことになるのですね。