社会性と反社会性、そして無社会性

今日もマインドの仕組みについて見ていきます。生まれてからしばらくの間は、マインドがない状態、ノーマインドのままに毎日が推移していきます。

だから赤ちゃんや乳幼児は無邪気な状態のままにいるのです。ノーマインドは純真無垢とも言えますね。

ところが、しばらくすると脳の発達と共にマインドらしきものが生まれて、それが2つの部分へと分裂するようになるのです。

オリジナルの純真無垢な部分と、その反対の部分、つまり我慢したり頑張ったり、戦ったりする部分です。それがエゴとして発達していくわけです。

エゴの部分は、無邪気な自分を否定することで自分を守ろうとする、つまり心理的な自己防衛をするようになるのです。

エゴ=社会性とするなら、オリジナル=無社会性とも言えるのですが、どちらが優位になるかは明らかで、オリジナル部分は抑圧される憂き目に遭うのです。

その両者のバランスが激しく崩れて、エゴの優位性が顕著になってしまうと、自己犠牲が蓄積することになり、無意識的に問題行動を起こすマインドの部分が作られることになるのです。

問題行動=反社会性であって、一見すると 無社会性のオリジナル部分と勘違いしがちですが、この両者は全く異なるマインドの部分です。

エゴ(社会性)が強すぎて、オリジナル(無社会性)が激しく抑圧された結果、問題行動(反社会性)が生まれるのですから。

この3つの部分を同等に見守って、それぞれの存在をしっかり認めてあげることができるなら、そのどれでもない自分こそが自分の本質なのだと気付くようになるのですね。