外側のものでは満たされない

あなたがそれを取り逃しているのはそのためだ。なぜなら、あなたは外側を見ているが、それは内側にあるからだ。あなたは外を探すが、それは内にある。それゆえに、あなたの探求とその宝は絶対に出会わない。外の世界の果てしない道に旅立つ前に、内なる世界を一目でも垣間見るがいい。

by osho

それは内側にある、の「それ」とは一体何のことでしょうか?私たちが探している「その宝」とは何なのでしょう?

それは誰もが無自覚ではあってもずっと探し求めているもの、それは自分の真実、自分の本質、自分の根源なのです。

それをすっかり忘れてしまった上に、見当違いのもので代用しようと外側にばかり目を向けて生活しているのです。

自分という存在は個人だという根深い思い込みがあるため、何かが足りないという欠乏感を拭うことができずにいるのです。

それを解決しようとして、外側にあるものを手に入れることで自分を満たそうとするのが人生なのです。

したがって何を外側から入手しようとも、決して満たされるということはありません。だから死ぬまでその努力は続くわけです。

もうそろそろ外側に求めることの虚しさに気づき、向きを180度変えて内へ内へと意識を向ける練習に取り掛かる必要があるのです。

そして自我の壁、自我の抵抗をものともせずに内側深くに入り込むことができるなら、いつかは自分の芯にある「何もなさ」と出会うことになるはずです。