世界を持たずに、この世界で生きる

覚者とは、その真実を、自分が自分の世界の創造者だという真実を見抜き、それから退いた人のことだ。彼はもう創造しない。仏陀のような人は世界を持たずに、ここで、この世界で生きる。それがひとりの覚者であることの意味だ。彼はこの世界に生きる。が、彼にとって世界はない。

by osho

「自分が自分の世界の創造者だ」とはどういうことでしょうか?↑上ではそれが真実だと言っているのです。

私たちはこの世界をあるがままに見ているわけではないということです。一人ひとりが自分に都合のいい世界を創っていると言っているのです。

それが結果として、一人ひとりの人生という物語があるように感じさせるのです。自分が知覚し、経験することがそのまま真実だと信じているのです。

それは自我という思考の塊が創り出した独りよがりの物語でしかないということです。だからこそ、人(自我)の数だけ世界(物語)があるのです。

私たちが日頃見ているこの世界とは、自我の目を通して見たものなのです。だから、人類がいなくなったらこの世界は消えてしまいます。

残るのは、ただそこにあるだけのものがただ在るのです。ただ起きることが起きているということです。

覚者とは、そのことに気づいただけでなく、実際に自我を通さずにこの世界を見ることができるようになった存在のこと。

そうなったら、この世界から争いも恐怖も惨めさも消えてしまうのでしょうね。