自我の解体は最大の恐怖

12〜13歳の頃から人間には潜在意識というものがあって、自分では自覚できない内面の領域があると知って、すごく興味深く感じたのを覚えています。

潜在意識という言葉の響きも何となく魅力的だったし、とにかく自分は自分のことを全部分かっていると思い込んでいたので、潜在意識の存在はショックでもありました。

今になって思うに、潜在意識という言葉は正確ではなくて、要するに自覚できずにいる潜伏しているマインドの部分ということですね。

意識という言葉の意味を正確に掴んでいない誰かさんが、そんな名前をつけてしまったのだと思うのですが、意識ではなくてあくまでもマインドのことです。

結局この潜伏しているマインドの部分と自覚できているマインドの部分とがあって、それぞれが互いのことを知らずに勝手なことを考えているのです。

この分離こそが人間を不幸にさせているし、その一方でそれがあるからこそ自我は生きながらえているのです。

自我はこの部分を見られたら解体してしまうという場所を密かに日の当たらない地下室に隠しているのです。

そしてそこを見ようとすると、最大の恐怖を感じるようにマインドの仕組みを作ったのです。

だからもしもあなたがその恐怖にめげずに、マインドの全部に光を当てて見てしまえば、自我は消えて即座に覚醒することになるのです。

今地球上にいる人の誰もがその恐怖に負けて何千回何万回と生まれ変わってきたのですね。自我の防衛は凄まじいものがありますね。

今回も負けちゃうのかな。