自分自身を覚えておく

私たち人間が他のどの動物とも違うのは、ほんの少しだけ意識が目覚めていることです。そしてそれと同時に自我が作られたこと。

個人的にはきっと自我が作られたことがきっかけで、意識のごく一部が目覚めることができたのではないかと思っています。

そういう意味では自我というのは奇跡的な現象だと言えますね。自我が個人としての一人称を生み出したおかげで、意識という本質的な一人称を目覚めさせたのです。

ちょっと前置きが長くなりましたが、人間と他の動物との違いは歴然としていますが、それはほんの少しの意識の目覚めのなせる技なのです。

私も含めて多くの人が未だに外側にばかり意識を向けて生きているのです。だからこそマインドのほとんどはまだ無意識状態のままなのです。

現代人の役目があるとするなら、動物と同じ無意識の部分をそのまま保つのではなく、できるだけそこに光を当てるようにすること。

つまり常に自分自身を覚えておくようにすることです。そうして自分自身の中心が据わるようにするのです。

その結果、ほとんど動物に近い状態にいる私たちは、一瞬にして真の自己への気づきを得ることになるのだと思うのです。