地下室に降りていく

いつもお伝えしているように、マインドには隠された部分、潜伏している部分があるのですが、それは思いのほか大きいのです。

全体の9割以上かもしれませんし、特徴はそのすべてが無意識状態、つまり自覚がまったくないということです。

なぜマインドにはそういった言わば広い地下室みたいな光が当たらない闇の部分があるのでしょうか?

それは本人が自覚したくないと思う自分、なかったことにしたい感情や記憶、そういったものを隠すために必要に迫られてこしらえた地下室みたいなものなのです。

その上の1階では理性的な自分がわずかばかりの自覚を持って暮らしているのですが、実は地下室に隠したものがあらゆる形で毎日の生活に影響を及ぼしているのです。

臭いものに蓋をしたいのは人情ですが、隠されたものはいつかは表舞台に出てきて本人を翻弄させることになります。絶対に逃げおおせません。

隠したい一心で目を背けていると、地下室のものに乗っ取られることはあっても、決して見守ることはできません。

勇気をもって地下室に降りて行き、どんな自分でも見てあげること。それができたときには、マインドはシンプルになって風通しがよくなるはずです。

そうなれば、人生そのものがシンプルなものへと変化してしまうでしょうね。