自分は「何か」ではない

私たちが気づかなければいけないことは、自分自身の視点で自分を見ていないということです。

他の誰かの視点を使って自分を見ているのです。外側から自分を見るということしかできないと思い込んでいるのです。

セッションで自分のことを見てくださいと言うと、自分を客観的に見るということですか?と聞かれることがたびたびあります。

最近はそれでもいいですと答えることにしているのですが、本当はそれは違っていて、他の誰からも見ることができない自分だけの視点で自分を見てくださいということなのです。

もしもあなたが素直に自分で自分を見ようとするなら、自分があれとかこれとかの「何か」ではないということに気づくはずなのです。

肉体よりももっと近くの中心には、ナニモノでもない自分が在るのです。それはこの現象界のものではない感じがします。

それは人生を生きているというよりは、それをただ見ているだけのナニカなのだとしか言えません。

けれどもそれこそが自己の本質だと気づけば、これまでよりもずっと優しい気持ちで自分のことを見てあげられるようになるはずです。