本当に知るとは…

外側からやってきた情報をただ取り込んでしまうと、それは知識となるのですが、それは自分はそれを本当には知らないということを意味しています。

知識というのは知らないことをただ信じてしまったことを指すのです。ところがそのことに気づくことができなくなってしまうのです。

たとえばこの宇宙は無限に広いと言われて、それを知らないままに信じてしまうと、永遠にそれを知ることはできなくなってしまいます。

地球は丸いということを教えられて、そのままに信じてしまうと知識は増えるけれど、本当はそんなことを知らないということを忘れてしまうのです。

誰かに言われたことを信じてしまい、それをそのまま自分の中に入れ込んでしまうと、それを知らないまま生きることになるのです。

だからもしも本当に知りたいことであるなら、やってきた情報を決して自分の中に入れ込まずにおくことを覚える必要があります。

入れずに自分の周りに置いておくのです。そしてそれが自分にとってどうなのかを検証するのです。

その体験の結果のみを自分の中に入れることでそれを知るという状態になるのです。知ったことは知識ではなく、知恵となるのですね。

あなたが一番知っていると信じて疑わないことは、あなたの本当の姿です。あなたが知っていると信じているあなたとは、ただの知識に過ぎません。

あなたが本当は何者なのか、興味があるなら自分についてのあらゆる信じ込みを捨てて、それを検証するしかありません。

その結果あなたが何を知ることになったとしても、真実を知ることよりも大切なことはないと思いますね。