優しさは意識的であることからくる

もしもあなたが、誰かに与えたい(与えられる)と思うものを持っているとき、仮にAさんはそれを欲しいと言い、Bさんは要らないと言ったとします。

その時に、あなたの意識はAさんに向かうでしょうか?それともBさんの方に向かうでしょうか?

それはもちろん、Aさんの方により関心が行くはずですね。それは自然なことだと思います。互いに気持ちが合致したのですから。

ここまでは当たり前のことですが、もしもBさんしかいなかった場合、あなたの与えようとしていた思いは、そこでしまい込まなければならなくなりますね。

与えたい気持ちが強ければ、Bさんの要らないという言葉は都合が悪いので耳に届かなくなってしまうかもしれません。

そうなると、Bさんの要らないという言葉を無視して、自分の好意を優先してもらってもらおうとしてしまうのです。

こうしたことは、誰にでも起こりうることなのです。これが優しさを欠いた人間の反応なのです。

相手の要らないという気持ちを尊重することができなくなってしまうのですから。解決策は何だと思いますか?

それは充分に意識的であるということです。自分に意識が向いていれば、そこでもらって欲しいという自分の気持ちを観照できるので、それに乗っ取られずに済むのです。

その結果、余裕を持って相手の要らないという気持ちに寄り添うこともできるようになるのです。

本当に優しい人というのは、やっぱり意識的である人だということが分かりますね。

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