簡単な瞑想メソッド

瞑想には興味を持っているのだけれど、どうも実際にやるとなると何だか億劫な気がしてイマイチ本気になれない、こんな人が多いのではないでしょうか?

あるいは目を閉じてただじっとしていても、それが本当に瞑想になっているのかどうかが不安で、長続きしないという人。

瞑想をやり続けないさまざまな言い訳があるものです。私が思うに、瞑想が好きという人もいるかも知れませんが、それは少数派でしょう。

なぜなら原理的に見れば、自我にとっては苦手であるはずだからです。自我は常に刺激を欲しているからです。

外部からの刺激あるいは情報を受け取って、それを処理することで生きているのです。もしも外部からの情報が断たれたら、内側で思考を働かせて処理を継続するのです。

だから目を閉じてしかも何も考えないという状態は、自我にとっては窒息するような感じがして長続きしないのです。

結果として、瞑想が苦手というのは当然のことだとまずは理解すること。その上で、大上段に構えずに次のような方法を試してみてもいいと思います。

まず軽く目を閉じます。すると、それまで見えていた自分の身体の画像が消えてしまいます。その状態で自分の身体があるかどうかを証明できないことを認めるのです。

その次に、身体から切り離された自分に残っているもの、例えば自分の名前や国籍など。この状態でそういったものは全く役に立たないことを感じるのです。

そうやって身体も記憶も無くした状態で、自分が誰だか不明な、ただそのままのあるがままの状態でしばらくいてみるのです。

それだけで非日常性を少しだけ味わうことができるかも知れません。目を閉じて、自分が誰だか分からない、たったこれだけでもいいのです。

こういった経験を繰り返すことで自然と瞑想状態になっていくはずです。無理に思考を止めようとする必要もないので、是非実践してみてください。

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