真実はひっくり返らない

1ヶ月ほど前にあげた動画で、「二元・非二元について」というテーマのものがあるのですが、言葉が地味だからかあまり再生されてないようなのです。

普段あまり使わない耳慣れない言葉だからかもしれませんが、実はとても大切なことなのです。私たちの日常がいかに真実ではないかに気づくために。

というのも、真実は非二元である一方でこの現実を二元の世界だとして捉えて私たちは生きているからです。

二元性とはあらゆるものを分離していると見る見方から起きるのですが、そのことに気づかずにいることでとても苦しむことにもなるのです。

例によって、次のoshoの言葉を味わってみてください。

私たちは、二つの言葉としての愛と憎しみを落とすべきだ。私たちは「愛憎」というひとつの言葉を創るべきだ。私たちは、二つの言葉としての昼と夜を落とすべきだ。私たちは「昼夜」、「生死」というひとつの言葉を創るべきだ。そのほうがより真実で、より現実に近い。私たちの分割は偽りだ。

例えば、あの人を本当に愛していたはずなのに、裏切られたために今度はひっくりかえって憎しみを感じるようになってしまった等々。

こういうことはしばしばあることですが、不思議でも何でもなく、自我の愛というのはその裏側に憎しみを隠し持っているということなのです。

そのことを知らずに、ただ愛していると信じ込んでいるために、自分の気持ちが突然憎しみに変化してしまったことに戸惑うことになるのです。

二元性というのは、常に真反対の相棒とペアで考えてあげる必要があるのです。「明けない夜はない」という言葉があるくらいです。

それは、どれほど辛い状態が続こうとも、必ず好転する時がやってくるということ。なぜなら、二元性の世界はいずれはひっくり返るからです。

あるいは、その反対もありですね。いいことと悪いことは、互いにひっくり返ることになるということを知っておくと、気持ちが楽になるのです。

ひっくり返らないのは、思考から離れた意識だけの世界であり、それこそが非二元ということになるのですね。