自分自身でいる

真面目に正しく生きていれば、いずれは幸せになれると信じている人がたくさんいます。今はまだ無理だけど、いずれはと未来に託しているのです。

けれども、どれほど正しく生きようと、今が辛いのであればそれが幸せに転じることなど決してないのです。

正しいことと幸せとは、縁もゆかりもありません。むしろ、正しい生き方を頑張ることで、幸せから遠ざかる可能性の方が高いのです。

もう一度ここではっきりさせましょう。正しさとは、幸せになるための要素ではないということです。

落ち着いて冷静に考えてみればすぐに分かることです。幸せであるためには、たった一つをクリアしておくことだけが必要十分条件なのです。

それは何かというと、私が唯一の責任と称していることでもあるのですが、「自分自身でいる」ということ。

これしかないのです。他にはどんな義務も責任もないので、唯一と呼んでいるのですが、それこそが幸せになるための条件だったのです。

じゃあそれをチェックして、それが果たされていないのであれば、それを実践していくことに尽きるわけです。

間違っても、正しさを背負い込むような馬鹿馬鹿しい生き方を選ばないように。未来に期待せずに、今この瞬間の自分がどういう状態で生きているのかを正面から見つめることです。

自分自身でいること、自分に正直であること、あるがままでいること、他の誰かにならず無邪気でいること、内側は野生のままでいること等々、これですね。