「すべては完璧に推移している」という感覚が、ずっと以前から自分の中にあって、それがくるとそうだよなあと心静かになるのです。
けれども、それも束の間、日々の生活に追われているうちにあっという間に、またあの不安定な心の状態へと戻ってしまいます。
この繰り返しがずっと続いていました。今持ってそれに変わりはないのですが、それでも「すべては完璧に推移している」がやってくる時が増えてきたような。
神の意志というのか、宇宙の意志と言えばいいのか分かりませんが、ほんのちっぽけな自分ごときが奮闘努力することの馬鹿馬鹿しさ。
であるなら、ゆっくりと全体さんが物事を進めていく手腕というものを、物陰から見させて貰えばいいのですね。
私たち個人個人に自由意志が与えられているとは言っても、それは限定的なものだろうと思うのです。
放牧されている牛のように、自由気ままに草を食べることができるのですが、あくまでも牧場の枠内ということですから。
そして自分の本当の正体を忘れるという自由までは保証されているのです。そして一度忘れた正体を思い出す自由もあるはず。
でもその自由を行使した人は、残念ながらまだ少ないのですね。