そもそもモノには実体も中心もない

その昔、プログラミングの仕事をしていた頃、オブジェクト指向言語というのを使ってプログラムを書いていたことがありました。

その時には、なんとも思わなかったことが、今ならなるほどねと分かることがあるのです。それは、最初にオブジェクトを定義する時には、そのガワだけを作るのです。

つまり、空っぽで型だけが決まっているオブジェクトクラスというものを定義するのです。そして、その後個々のオブジェクトインスタンスをその型に合わせて作るのです。

インスタンスは、この世的に表現するなら実体を持ったオブジェクトということになります。でもその実体には我々が想像するような中心はないのです。

あるのは仮想的な空っぽの入れ物だけ。あとはそれに実際の属性値を入れて行ったり、関数という機能を持たせたりするのです。

本当はこの時に気づけばよかったのかもしれません。この世界そのものの姿を表していたんだと。

この世界においても、モノの中心はないし、色や形や機能などを外して行ったら、そこに残るものは何もないということ。

これがモノはないということです。その実体もなければ、中心もないということです。これが、我々が作っている幻想に気づくきっかけになればいいなと。

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