ときにはセラピストも必要

一般的に、子供というものは親に育てられている間に、必ず何らかの不平不満を溜めていくものです。それはどれほどすばらしい親の元であったとしてもです。

なぜなら、親と子供との間では必ず住んでいる世界が違うし、感じ方も物事の興味もあらゆる分野で違うからです。

その違いというものは、親が想定できるレベルを遥かに超えていると言ってもいいと思います。したがって、必ず子供は親に対して満たされない思いを抱きながら成長します。

これは異常というわけではなくて、そういうものだと考えていいと思います。そういった満たされないで残されてしまった思いは、成長段階で他の人との関係の中で解決していこうとするものです。

例えば、親に言えないような不満を同年代の友達に話すことで、それを受け止めてもらうことを体験するといったことです。

あるいは、大人になって好きな異性ができたときに、今まで誰にも言えなかった心の奥に潜ませていた本音をぶちまけたりするわけです。

そうやって、家庭環境では満たされなかった思いを外の世界で作った人間関係を通して満たそうとするのです。それがうまく行けばセラピストのところに行く必要はないかもしれません。

ところが、親との関係があまりにも抑圧的であったりすると、その生き方、あるいは人間関係が色濃く残ってしまうために、外の世界においてもそれを引きずってしまうことがあるのです。

そうすると、家庭以外の外の世界で出会った人たちとの間においても、幼い頃と同じような不満な毎日を過ごすことになってしまいます。

そういう場合には、自分一人ではそこから脱出することは難しくなってしまうかもしれません。そんな時には、気軽にセラピストのところに助けを求めてみることは、それほど悪いことではないと思います。

もしも、心当たりがあるかもしれないと感じる場合には、是非一度いらして下さい。じっくりと時間をかけて、あなたの満たされない思いに光を当てる作業をご一緒にやっていけるはずです。