独り言を言うときは?

今日いつものように、水泳を終えた後でのんびりとサウナの中で寛いでいると、普段あまり見かけない男性と二人きりになりました。

その人は、時々小さな声でなにやら呟いているのです。つまり、独り言を言っているのです。内容を聞き取ることはできませんでしたが…。

けれども、きっと彼の頭の中で何かの考えが止まらない状態で、無自覚にそのことが口をついて出ているのだろうことは分かりました。

それほど広くない静かなサウナの中でのことなので、あんまりいい気持ちがするものではありません。終わったかと思うとまた始まるといった感じでした。

それで思い出したのですが、大学生になって初めて一人暮らしをするようになったときのことです。気がつくと、結構な頻度で独り言を言っている自分がいました。

気づいてからも、自覚があるままで独り言を言っていましたね。今思えば、きっとどこか寂しい思いを紛らすための策だったのだろうと思います。

独り言を言うときというのは、何らかの思考にとらわれている状態を暗示しているのでしょうね。サウナの彼の場合は、どうしようかと思いあぐねているようなことだったかもしれません。

私の場合は、寂しい感覚を紛らすという考えにとらわれていたということです。いつも言っていることですが、思考にとらわれてしまうのは、自己防衛の状態なのです。

思考は主体的に使ってこそ価値があるのです。使われてしまっては、本末転倒というものです。みなさんも、独り言を言っていることに気づいたら、そんな自分を静かに見てあげることです。

ただ観ることは、すべてにOKを出すことにつながるのですから。