瞑想的に生きる

私たちは、毎日を流されるがままに生きていると、自分の周りで起きていることにその都度対処することだけに、エネルギーを使うようになってしまいます。

それでは、決して意識的に生きることができません。意識的に生きるとは、今こうしてある自分をいつも見ている習慣をつけて過ごすことです。

勿論、仕事中はそれに集中するということも大切なことですね。いつもあちこちに気持ちが散ってしまうのは、大切な時間を無駄していることになってしまいますから。

けれども、それとは別に今自分が考えていること、していること、思っていること、感じていること、そうした自分にリアルタイムでその都度、意識を向けてあげることがとても重要なのです。

起きていることに反応している自分とは、実は過去に生きているのです。反応しているのは今だから、今にいるのではないかと思ってしまうかもしれません。

しかし、どう反応するのかということはあなたの過去が決めているのです。これまでの体験を通して、自分をどう守ればいいのかということに照らし合わせてそのときの態度が決まるのです。

したがって、それだけでは過去に生きていることになってしまうのです。そのことが悪いということではなく、そうした反応をしている今この瞬間の自分を見るのです。

そこに自分の注意を向けてあげることができるなら、それこそは今この瞬間に意識があることになるのですから。それが、意識的に生きるということ。

言葉を変えて言えば、それこそが瞑想的に生きるということでもあるのです。静かな時間を作って瞑想するということもとても大切なことです。

これは私の持論ですが、それ以上に大切なことは瞑想的に日々の時間を過ごすということなのです。それが習慣づいて来れば、個人としての自分と全体性としての自己に同時に気づいていられるようになるからです。

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