何であれ自分の力でやり遂げたと思うようなものは、基本的にはエゴの力を強めるものだと考えておいた方がいいようです。
というのも、エゴは自分の手柄だと思えばそれだけ元気になるはずだからです。そして実は、エゴというのは、ネガティブなことでも同じように元気になるのです。
たとえば、自分が何かの間違いを犯したと思ったり、できなかった過去の自分を後悔したりしても、同じようにして力を強めるのです。
つまり、「自分が」やり遂げた、「自分が」失敗した、「自分が」あなたを愛している、述語が何であろうと構わないのです。
結局、「自分が」というところが強調されればされるほど、エゴは力を蓄えるということを覚えておくことです。
自分の手柄を喜ぼうが、自分の過去を悔もうが、どっちにせよエゴは勢力をつけていくことができるということですね。
であれば、エゴから距離を取るには自分の手柄(達成できた、勝負に勝ったなど…)や、自分の後悔(失敗した、できなかった、負けたなど…)に頓着しなくなること。
そして究極的には、そういったエゴを何とかしようとするエゴをただ見てあげることで、それから離れていくことになるのですね。