自己イメージを見る

人はある程度の年齢になると、自分自身を知ろうとするようになります。この働きは自我によって起こされるものです。

したがって、自我が出来上がる以前は自分自身を知ろうとすることはありません。そんな自覚がないからですね。

自我は独りで過去の自分の言動などを思い出したり、周囲からどのような目で見られていたのか等を頼りに、きっと自分とはこんな人物に違いないと思うのです。

その時に、自我が錯覚するのは生まれた時から何らかの自分がいたのだと思ってしまうのです。

誰もが知っているように、身体というのは生まれた時からすでにありました。あとは、食べ物によってそれが成長してきただけなのです。

けれども、マインド(特に自我)は生まれた時にはありませんでした。自我が出来上がるまでの間は、周囲からやってくる情報をそのままかき集めることで、マインドの基礎が出来上がるのです。

つまりあなたのマインドの基礎になるのは、周囲にどんな人たちがいたかということそのものだということ。

これこそがあなたのマインドの奥深くにガッチリと固定された自己イメージなのです。人間とはそれを後生大事に持ち続けて人生を生きているのです。

自分がどのような自己イメージを持っているのか、深く見つめることができれば、その影響力は小さくなっていくはずです。

逆に都合の悪い自己イメージをいつまでも隠し持っているようなら、裏からあなたの人生をコントロールし続けることになるはずです。

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