ただ在ることを楽しむ

自我(マインド)がそのプロセスの動きを緩慢にさせていくと、いつもよりもより意識が目立ってくるのです。

普段は、意識と思考の組み合わさった状態で生活しているのですが、思考がゆっくりになると意識がクローズアップされるからですね。

その時、この世界のあらゆるものと自分の身体の間に境界がないということが明確になるのです。

身体とこの世界を分離させているのは思考だからです。意識はこの世界の全てをただ見守るのみです。

思考は物語を好むのですが、意識は今この瞬間だけを見るのです。意識は時間的な流れの中にはないからです。

だからテレビドラマや映画を観る時に、意識がメインになった状態ではそれを楽しむことが難しくなるのです。

私たちが瞬間瞬間をただ楽しむことが苦手なのは、意識よりも思考を優先して物語の中で生きているからです。

しっかりと意識的でいる習慣が身について、ただ在ることを楽しむことができるようになれるといいですね。