バカバカしさに気づく

小学5年生の頃に、それまで頑張っていた「正義の味方」、そして「正しい人」という生き方をやめてしまうことにしたのです。

何でかというと、そんなヒーローみたいな生活がバカバカしく思えて来てしまったからです。

毎日独りで夜布団の中でする反省会、自分にダメ出しをしたりして時々はシクシク泣いたりすることもあったのです。

そこに価値を見出していたはずだったのが、もうそんなことはどうでもいいと思えるように自然になったのですね。

そうしたら、不自由な感じがしていたものがまた自由を取り戻した感じにもなったのです。

今から思うと、バカバカしいと思えることがとても重要なことだと分かります。ふと、自分の周りを見回してみると、バカバカしいことがてんこ盛り。

そうなったらもう、1秒も握りしめていることができなくなるのです。あっという間にゴミ箱へ捨てることができるのです。

正義の味方、弱いものの味方、正しい人、不正を許さない人、今でも若干魅力的な生き方だなと思っている自分がいることはいます。

けれども、そこからやってくる自己犠牲にもううんざりなのです。人の期待に応えるために生きているわけではないし。

人の人生を幸せにすることは不可能だと深く理解できたおかげで、もう決して元に戻ることはありません。