自己防衛の大小の違い

毎度繰返しになるのですが、自我というのはその素性からして自己防衛をし続けることで自らの存在を安定させようとするのです。

従って、自己防衛を全くしない人はいないのです。人による違いは、その自己防衛の強弱(あるいは大小)があるということです。

自己防衛の強い(あるいは大きい)人は生き方が固定していて、それはどうしたら安心できるのかということを絶えず求めているのです。

安心しようとして、正しいか正しくないか、あるいは勝つか負けるかのようなことにばかり目を向けてしまうことになるのです。

正しさをまとうことで自分を守れると思っているし、勝負に勝つことで同じようにして自分を守れると信じているのです。

一方で、自己防衛の弱い(あるいは小さい)人は、楽しいか楽しくないか、自由か自由でないかなどに目が向くのです。

自由で自然で楽しければ、安心しようとすることは2の次3の次という生き方になるわけです。

多くの人は、自己防衛の強弱の中間的なところで生きているのですが、セッションに来られるクライアントさんは、往々にして自己防衛が強い状態に近いでしょうね。

結局癒しというのは、自己防衛をより小さく、より弱くしていくことでしかないのです。シンプルに、楽しい人生を生きようと決意すれば、自動的に防衛は小さくなるはずですね。