カルマは実在しない

みなさんも「カルマ」という言葉をご存じだと思います。あまりいい印象を感じられないのは私だけでしょうか?

カルマというのは、要するに「過去(世)での行為は、良い行為にせよ、悪い行為にせよ、いずれ必ず自分に返ってくる。」という因果応報の法則のことです。

自分の身に何か都合の悪いことが起きると、これはカルマを解消していないからだというように考えたりするわけです。

輪廻によって何千年も何万年も生きてきたとしたら、それは誰だって良い行為も悪い行為も無数にやらかしてきたわけです。

一体どうしたら、完全にカルマを解消することができるのか?都合の悪いことが起きるたびに残っているカルマのことを考えるのは、かなりバカバカしいと思うのは私だけでしょうか?

そもそも良い行為とか悪い行為というようなものが、この世界に本当に実在するでしょうか?

そのように良し悪しを判断するのは単に思考でしかありません。つまり、思考の中にのみ在るように思えるだけなのです。

ということは、カルマは思考、自我の世界でだけ通用するということです。瞑想状態になって思考から解放された瞬間、カルマのカの字も消えてしまうのです。

実際、自我が落ちて覚醒してしまうときには、あらゆるカルマが一斉に燃えて全てが灰になってしまうのですね。

だからもうカルマに怯えるのはバカバカしいことだと気づくことですね。