成長よりも気づき

会社員になってしばらくして驚いたことは、企業というのは現状に満足してはいけないというルールによって成り立っているということです。

今年よりも来年、来年よりも再来年という具合に、少しずつであれとにかく企業として成長し続けなければならないのです。

そしてこのルールは、企業に限ったことではなくて、この社会のあらゆるところに共通しているものだと次第に気づいていったのです。

個人的にはものすごく違和感を感じていたのですが、社会全体がそのようにできているので、もうどうしようもないと思ったものです。

それについては資本主義の宿命だ、みたいなもっともらしい言い訳?がやってきて、なんだかなあと思っていたのを覚えています。

常に現状に満足することなく、上を目指すというルール、あるいは生き方がどうにもこうにも自分には馴染まないのです。

ただ社会はどうもそれを称賛しているようです。私は自我の強迫的な側面が出ているだけだなと思っているのですが…。

自我がどれほど成長したところであくまでも自我のままなのです。本当に大切なことは成長ではなく、真実に気づくことだと思いますね。