私たち自我を自我として成立させている心の要素があるのですが、それは、次の三つがメインではないかと思われます。
それは、信念、思考、感情の三つです。信念というのは、もっとも根っこに君臨するその人の大元の考え方、生き方、あるいは感情に多大な影響を与えるものです。
自分自身に対する信念は、一般的には自己イメージと呼んだりもしますが、この自己イメージが良いものであれ悪いものであれ、とにかく頑なに信じ込んでいるわけです。
もちろん信念にはそれ以外にもたくさんあって、頑丈なルールや正しさ、社会的な情報なども含まれます。
そしてそうした下支えによって、その人特有の思考パターンやそれに関連した感情パターンが作られるわけです。
自分の思考パターン、思考のクセ、そうしたものに気づくことができたら、そこから逆に類推することでどういった信念を抱え込んでいるのかを知ることができるのです。
その連鎖として、そうした信念と思考パターンの組み合わせから作り出される感情についても知ることができるようになるわけです。
例えば、もしもあなたが頑張って自己実現することに大きな魅力を感じているとするなら、どうしたらそうした未来を手に入れられるかという思考が沢山、頭の中に沸き続けるはずです。
こうした思考パターンがあるのは、自己価値が低いという信念、自己イメージを持っている可能性が高いのです。
そして思惑が、期待通りにいかない時には、悲しみという感情が溢れかえる事になるのです。場合によっては、虚無感がやってくるかもしれません。
このようにして、自分の内側を深く見つめ直そうとするなら、全てのベースになっている信念に目を向けることです。
そして可能な限り、あらゆる信念に光を当てて白日の元に晒すことで、自分には「いらない」ということがはっきり分かれば、自然とそれらは落ちていくはずですね。
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