瞑想 その3

数ヶ月前に、私が我流でやっている瞑想について書いたことがありました。瞑想をするにはどうすればいいでしょうか?とか、うまく瞑想ができないのだけれど、何がいけないのでしょうか?

そういった質問をされることが時々あります。瞑想というのは、自分の意志で何かをするということから離れるということです。

ですから、厳密な意味では、瞑想をやる、という意識ではもうすでに瞑想ではなくなってしまいます。瞑想をし始めるときには仕方のないことですが、始まったら自分の意志から開放されて、何もしないということです。

頭にいろいろなことが浮かんできても、そんなんじゃ瞑想にはならないなどと思わないことです。雑念が浮かんできたら、その雑念から離れることです。そうして、また浮かんできたら、またそれから離れるのです。

そうやって何度でも浮かんできては離れるを繰り返すこと、粘り強く最初の決心をし続けること、これこそが瞑想だと思えばいいのです。

うまく無念無想になれてないとか、こんなんで瞑想できてるのかな、などとは思わないということです。そういうことを毎日続けていると、何度やっても雑念が邪魔するなと思ったとしても、何となく心が穏やかな状態になれるようになってきます。

自分の心をうまくコントロールしようとしないことです。自分が何かの物事に従事しようとはしない決心を続けるということです。そしてそれをうまくやり遂げるということに価値を置かないということです。

瞑想に必要なのは、どんなものであれ自分の意志から離れているという心境に自分を連れて行ってあげるということです。はじめのうちは、大抵は眠ってしまうかもしれません。

しかし、起きていて自分が物事をコントロールしようとしない心の空間には、別の意志が進入してきます。本当は元々あった実在の意志のようなものですね。

少しずつ試してみてください。気がつくと、癖になってくるはずです。