現実的に生きる

最近、ここ10年くらいでしょうか、アセンションという言葉をよく耳にするようになりました。私なりの解釈では、アセンションとはこの世界という幻想から離れて、神の永遠の世界へと至るということです。

2012年にマヤ暦が終わるため、もうすぐ世界に大異変が起こるなどと言っている人たちもいるようです。何となくそうした時代の流れの中で、このアセンションという言葉が目立ってきたのかもしれません。

「奇跡のコース」においても、この世界は幻想だと繰り返し教えています。本来の我々の実在を思い出して真実の世界へ戻るために今を生きていると言っています。

しかし、だからといって山に篭って仙人のような生活をしたり、修行や苦行を繰り返す必要もないと教えてくれています。

大切なのは、この世界の中でしっかり腰を据えて生きる、この現実社会の中でどのようにして愛をもって生きるかということを教えてくれています。

スピリチャルな考え方が全盛ですが、それが一人歩きしてしまって、毎日の生活が現実離れしたものや考え方になってしまっては全く意味がありません。

最も効率的な学びのネタは、ごく身近な毎日の生活の中にこそあるのです。自分を見つめることが大切だからといって、一日中瞑想していても大きな癒しが起こるとも思えません。

瞑想は確かに抑圧されて見えないように隠されている心の部分に近づこうとする行為であるわけですが、そう簡単に都合の悪い深層心理の部分とコンタクトすることはできません。

それよりも、現実の世界でどのようにして愛をもって毎日生活できるのかということを意図しながら現実に則した人生を送るほうが何倍も癒しが進むのです。

それは、隠された心の部分がそのまますべて毎日の自分の周りで起こる現実として見えているからです。

そのことを理解して、誠実に毎日と向き合って生活することこそが、最も早く心を癒してアセンションする方法であると言うことができるのです。

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