愛を感じるとき

人は自分にとって特別な人、例えば我が子やパートナーなどの家族、あるいは恋愛対象となる異性、そういった人に深い愛情を感じるものですね。

こうした愛は概ね誰でも経験しているはずです。自分の身を挺(てい)しても守りたい相手、とても大切で愛しい人、そういう特別な存在には誰でも愛情を感じるのです。

ところが、そういった特別な存在ではない、ごく普通の関係の人に対しても愛を感じるときというのがあるのです。

私の経験では、一緒にセッションをしている時のクライアントさんには大抵そうした気持ちを感じることができます。

セッションの中でも、特にヒーリングをしているときとか、催眠療法をしている時などはまた更にクライアントさんをとても愛しいと感じてしまいます。

私がなぜセラピストという仕事を選んだのか、一つ理由を挙げろと言われたら間違いなくこのことを言うはずです。

人を愛しいと感じることができる瞬間というのは本当にいいものです。だからこの仕事はやめることができません。

また、そうした個人セッションの時以外でも、同じような体験をしています。日々複数の方々を相手に講座を開いています。

その時にも、常にというわけではないのですが、何か急に同じ空間で同じことへ意識を向けて下さっているみなさんのことが本当に愛しいと思うことがあります。

それは何度も繰り返しいらしてくださって顔見知りになるからではなく、初めてお会いする場合でもそうした事は起こります。

その場合、その場にいらっしゃるお一人ひとりに個別に気持ちが向くというよりは、何か一つの塊のような感じで愛しさが溢れてきます。

こうしたことは、正直言うと奇跡のコースの勉強会のときにも時々あります。あるときに気持ちが心の奥から何か突き上がってくるようなものを感じるのです。

その瞬間、ものすごくそこにいる全員がとても愛しい感覚になります。きっと、これが愛を感じている時なんだろうなと密かに思っています。

愛は人に向くばかりではないはずです。先日何かのテレビ番組を見た直後に、地球のことがものすごく愛しく感じたときがありました。

愛のターゲットはどんなものでもいいのです。なぜなら、愛を感じる事自体が自分の幸せだからですね。みなさんは、どんなときに何に対して愛を感じるのでしょうか?

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