この世界に順応できずにいることは大切なこと

世の中には、上手にこの世界に順応して快適に過ごしている人もいれば、なかなかうまく順応できずにもがき苦しんでいる人もいます。

全ての人をそのどちらかに真っ二つに分けるのは、勿論粗っぽ過ぎるのですが、一応そのどちらかに属すると考えてみると、あなたはどちらのグループに入ると自覚してますか?

私の場合は、確実に後者のグループに入るという自覚があります。そのことは、第三者が私のことをどのように見ているかということとは、全く関係ないことです。

なぜなら、この話し自体が100%自覚によっているからです。どう自覚しているかがすべてであることは、分かっていただけると思います。

後者の人たちは、みんながごく普通にやれていることを自分はうまくできないと感じていたり、それをするのにとてもエネルギーを使うので、心が疲弊してしまうというように思っているのです。

うまく人生を生きている人たちのことを、少なからず羨ましく見ているのです。前者の人たちは、はっきりとした目的を持っていて、自分が何をしたいかも分かっている。

なぜ自分はこの世界に生まれたのかとか、人生の本当の目的とは何なのだろう?などといった実質的には意味のない疑問が頭をもたげてくることもないのです。

なるべくなら、早くこの人生を終わりにして楽になりたい、などと考えることもない幸せな人なんだろうと、前者の人のことを見ているのです。

けれども、自分のことを後者の人間だと思っているあなたに、是非お伝えしたいことがあります。人生がうまく行っていないと感じることは、とても大切なことなのです。

なぜなら、それこそが自分の本質に気づく最大のチャンスをもたらすからです。順風満帆な人生がもしあるとしたら、その人は本当に大切なことを何も気づかずに死んでいくことになるはずです。

この世界など理解不能であって、自分はまったく何もかも分からない、そういう思いこそが真実への扉を開くきっかけを作ってくれるのです。

そしてもしも、本当にあなたが心から真実を知りたいと願うなら、それは必ずや叶うときがやってきます。真実はいつもあなたに語り掛けているのですが、そっぽを向いてきたのはあなたの方だと気づくことになるからです。