「今」を見て、「今」に気づく

もう12時を過ぎてしまったので、昨日のことになってしまいますが、久しぶりに昨日のお昼頃は暖かな陽気になりましたね。どこかで、春の匂いを感じている自分がいました。

それだけで、どうしようもないくらいの幸福感に包まれてしまうときがあります。もうすべてがOKというのか、心が爽やかで軽々とした感じになります。

ところが、最後のセッションが終わって家路に着くとき、夜9時半ごろでしたが、気温2~3℃くらいになっていて、あり得ないくらいに冷たい風が強く吹いていて、本当に参りました。体感温度は、きっと-5℃くらいだったと思います。

一日の温度差が20℃くらいあるなんて、ひどいもんですね。もうそうなると、お昼の幸福感などまったくどこかへ行ってしまって、心が縮こまったようになってしまいました。

一刻も早く家に帰って、身体を温めたいということしか考えられなくなってしまいました。これほどまでに、心の状態というのは気候に左右されてしまうのですね。

ところが、よ~く注意して心の奥底を見てあげると、そこには何物にも左右されない場所があると気づくことができます。春の陽気に浮かれた気持ちになることもなく、凍りそうな寒さにも全く動じないのです。

それに気づくと、それはどんな経験をしている時にも、なくなったことがなかったと分かるのです。自分と密接に存在している、というよりもそれこそが自分の本質なのだと分かるのです。

そのことに気づくために努力は不要ですが、ちょっとしたコツはあるかもしれません。なにせ、あまりにも自分過ぎて見過ごしてしまいがちだからです。

外の世界に気を取られてばかりでは、決して気づくことができません。あくまでも、「見る」ことです。何を見るのでしょうか?それは、「今」を見るのです。

「今」という舞台の上に、この世界のすべての物語(現象)が起きているからです。「今」を知れば、それが永久不滅であるということに気づくはずです。

永久不滅とは、変化しないということを意味しています。それが、あなたの本質なのです。