常に新しい自分を生き始めることができる

今年に入ってから、どうも一種の睡眠障害のような状態が続いています。何か心配ごとや気になることがあるというわけでもないのに、なぜか眠ってもすぐに目覚めてしまうのです。

記憶している限り、人生で初めての睡眠不足が続いていると言ってもいいくらいです。寝つきが悪いというのでもなく、ただすぐに起きてしまうのです。

眠れないなあと思って、もう寝るのをあきらめてしまい、いろいろな実験をやったりしているということもあって、余計に寝れなくなっているということもあるかもしれません。

どうでもいい睡眠不足の話しはこれくらいにしておいて、私たちは眠っている間以外は、ずっと人生を通して自分の意識が連続していると感じていますね。

夜寝てから明日の朝起きるまでの間、一応意識が休止はするものの、また明日は寝る前の意識の続きが始まるということを、人生を通してずっと重ねてきたと思っています。

だから、夜眠る前には一区切りとして、その日にあったことを思い返してみたりするわけです。そんなことは何もせずに寝てしまうという人も勿論いるでしょうけれど…。

けれども、本当の私たちの意識というのは、こうした時間の流れの中にあるのではないのです。その反対に、純粋な意識という土台の上に時間の流れが現象化しているのです。

私たちが意識だと思っているのは、実は思考であって、その思考は常に時間の流れと共にあるものなので、自分が時間という流れの中で生きる連続した存在だと思い込んでしまっているのです。

あなたが一晩寝ると、新しいあなたが再生するのです。もしも、あなたがそれをそのままにしているなら、時間の流れよりも今を意識した人生へと変えることができるはずです。

しかし、私自身も含めて多くの人々は、知らないうちに昨日までの事柄を引きずったままの状態で今日再生してしまうのです。それが、過去に生きていると言われる所以なのです。

本当は眠る必要もなく、毎瞬ごとに私たちは再生し続けているといってもいいのです。だから、いつどんな状況であろうとも、まったく新しい自分を生き始めることが常に可能なのです。

それは本当にすばらしいことですね。