共存も独存もない

人は関係を超越しなければならない。そして人は孤独を超越しなければならない。共存と独存、その両方が消えたら、何が残るのか?残るものは何もない。その<無>が存在の味だ。あなたは独りでもなければ、共にあるのでもない。実のところ、あなたはいない。

by osho

人間は、人との関わりの中で生きるものです。それが少し大きくなると、社会と言われるようになるのです。社会とはエゴが作ったもの。

エゴは自分の存在を継続するためには、関係性が必要だからです。一度関係性の中で意味を持つエゴが作られると、独りでは生きられなくなります。

だから、関係性がうまく行っていないと感じると、エゴは今度は孤独を感じてしまうのです。孤独とは関係性がベースであることを表した言葉です。

関係性がないところにエゴはなく、そこには当然孤独もあり得ないということです。つまりエゴがある限りは、共存があってその裏側では独存があるのです。

したがって、エゴが作り物だということを見抜くことができたなら、そのときには共存(関係)も独存(孤独)もどちらも作り物だということに気づくのです。

もしもあなたが独りでいることを怖がるのなら、それはあなたがエゴである証拠ですが、その一方であなたが孤独を愛するのなら、それもあなたがエゴである証拠なのです。

誰かと一緒にいたいというエゴもいれば、一人で過ごしたいというエゴもいるということです。

あなたの中の「私」がいないことを見抜いたとき、関係性も孤独も消えてしまうということですね。それこそが至福なのです。

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