親2世が自分を裁く

人間というのは社会的な存在と言っていいと思います。社会の中で生きていくためには、ある程度のルールというものは必要となるのです。

ただしルールを最優先させてしまえば、行きづらい不自由な生活を強いられてしまうという面もあるのです。

ルールは社会生活を快適にするためのものであるならいいのですが、ルールを守ることを防衛の手段にしてしまうと危険です。

たとえば、幼い頃から親にとっての正しさ、それを守ることを強制されてしまうと、これから自由に羽ばたこうとする大切なエネルギーを阻害されることになるのです。

子供は、特に敏感な子供にとっては、正しさを守らそうとする親の意向を必死に汲み取ってしまうため、反抗したり自分の意見を主張することができなくなってしまうのです。

そうなると、何かをするときに許可を必要とするマインドが出来上がってしまい、自分一人で決断したり、自信を持って前へ進むことができなくなるのです。

親と同じマインドが子供のマインドの中に作られて(それを親2世と呼びます)、それが自分を裁くのです。

すると、他人からも裁かれるのではないかという恐れが作られるようになって、どうにも不自由で生きづらい人生がやってくるというわけです。

優れた親というものは、子供に正しさを教える代わりに気持ちを受け止めることを優先してくれるものです。

その違いは子供の人生にとって、計り知れない影響を与えることになると知ることですね。