癒しを進めていく上で、どうしても避けて通れないものとして感情を味わうということがあります。
癒しの基本中の基本ですね。もちろん、それ以外にも沢山の癒しの方法があるのですが、感情が蓄積したままでは越えられない境地があるのです。
感情の種類は色々あるでしょうけれど、きっとどんな感情であれ真に味わうことができれば、大きな変化が訪れてくれます。
訪れるという言葉を使ったのには意味があるのです。それは、あの時のあの感情を味わったので、効果はこうなるだろうという予想ができないからです。
変化は思いもよらぬ所に起きたりするのです。要するに直接的ではなく、間接的に起きるということです。
私自身が経験したことですが、幼い頃のものと思われる悔しいという感情を味わった時のこと。「僕は悪くない!」と言葉にすると、物凄い大きなエネルギーが腹の奥から上がってくるのです。
自動的に腹筋に思い切り力が入る感じで味わっていたと記憶しています。悔しいというのは怒りの感情ということです。
それを何度か繰り返してクタクタになった次の日、二つのことが起きました。一つは、人との間に無意識に作っていた対立が取れたのです。
そしてもう一つは、人に助けてもらってもいいという許しがやってきました。この二つだけでもすごく楽になって、優しい気持ちになることができたのです。
このことと、前日の怒りの解放が関連していることは確かですが、あくまでも間接的な効果ではありますね。