懐疑的な目で見る

日々の生活の中で、自分には二つの状態があるということに気づきます。その一つは、人生物語の中にどっぷり浸かっている状態。

そしてもう一つが、その物語からしばし離れて、これは一体何なのだろう?と懐疑的な目で全てを見ている状態。

前者の場合は、基本的には無意識的になっているはずなのです。ちょうど睡眠中にやってくる夢の中と同じです。

あるいは大好きなゲームに没入している状態とも同じです。頭もフル回転しているし、人格の全てを使っているのです。

けれども、意識だけが眠ってしまっている状態なのです。充分に集中しているのですが、とにかく物語の中に組み込まれてしまっているのですね。

一方後者の状態では、まず立ち止まっているという感覚があるはずです。外側では様々なことが現在進行中ですが、そこからは切り離されているのです。

そしてこれ、これは何なのか?この全てを疑ってかかっているのかもしれません。この現実は夢と何が違うのかを疑っているのです。

この状態は意識的であるということが言えます。一点集中ではなく、全方位への集中です。この達観している状態がないのであれば、それは動物と同じです。

意識的でいられる時間が少しずつでも増えていくように、そう心がけて生活したいものですね。