自我が自分を束縛する

人は本来自由であるべき存在なのですが、残念ながら程度の差こそあれ誰もが何らかの不自由さを抱えながら生きているのです。

そして私たちはその不自由さの原因は外側にあると思い込んでいるのです。なぜなら、自分は自由を標榜しているのに、結果は不自由だと感じるからです。

あの人がそばにいるだけで、何だか自由でいられなくなってしまうとか、社会や家庭のルールに縛られて不自由になってしまうのだとか。

とにかくより自由でありたいと願っているのに、外側からのあらゆる妨害にあって不自由な人生にさせられていると信じているのです。

けれども、幼い子供の頃ならまだしも、大人になって成人として認めてもらえるようになったなら、あなたの不自由さを外側にある何かのせいにしてはいけないのです。

不自由さの原因はあなた自身にあるからです。あなたのマインド、あなたの自我があなたを束縛しているのです。

あなたの自我が元気なかぎり、あなたは束縛され不自由さから逃れることはできないと知ることです。

自我はいつも取引しているのです。あなたの自由を差し出す代わりに、安心を手に入れようとすることをやめられないのです。

この防衛から手を引いて、できるだけ無防備に生きることができるなら、不自由さはその分だけ小さくなり、自由で清々しい毎日を手に入れることも可能なのですね。