生死とは無縁の意識

小学3年生の頃、何のきっかけだったかは定かではないのですが、ふと死んだらどうなるんだろうと思ったのです。

そうしたら、急に怖くなって顔面が引きつったようになって、母親に助けを求めたところ、そんなことは考えなくていいと言われたのです。

自分もそうだ考えなければ大丈夫と無理やり自分をなだめて、その場は落ち着きを取り戻したのを覚えています。

その経験があってからは、死について考えることをタブーにしてきたのだと思います。あの恐ろしい感覚はその後一度も味わってないのですから。

けれども、今になって死を見つめることでしか、自分のビジョンを変容することはできないということに気づきました。

神を求めて神に救われるというのは間違いだと気付いたのです。代わりに死をどのように受け止めるか、ここが大切なのです。

というのも、死に際してどのようにそれを見守るのか、自分が死んで行く様を見つめていられるならば、死は通り過ぎていくはずだと。

なぜなら、死ぬのは肉体と自我だと理解できたからです。本当の自己は肉体でも自我(マインド)でもないという理解。

そうした理解が深くなればなるほど、それが単なる知識ではなく自分の気づきとして定着すれば、人生最後のビッグイベントを悠々と見守ることができる。

その時のための練習は、日々できるだけ意識的であり続けることなのです。あなたの意識も人生における生死とは無縁なのですから。