過去や現在のことを考えた結果、不安になるということはあり得るでしょうか?あり得そうですが、実際にはそれは不可能です。
私たちが不安になったり心配してしまうのは、未来のことについて考えている時に限られるのです。
いや、そんなことはない。夜寝る前に宿題をやっていなかったことに気づいて、不安になるのは現在じゃないか、と思うかもしれません。
けれども、その不安はやはり宿題をやっていない状態の明日を無意識的に考えて、不安や心配になっているわけです。
だからもしもあなたが理由がはっきり分かっている不安や心配を抱えているとしたら、間違いなく未来に注意を向けた結果だということです。
老齢の母親が毎日お決まりのように不安や心配を訴えてくるのは、明日の朝食が食べられるのかどうかといったことばかりです。
当然朝食が出てこなかった試しはないのですから、未来の食事に関するありもしない妄想を作り上げて一人で心配しているのです。
不安や心配というのは100%未来のものなのです。もしも余計な心配をしたくないと本気で思うのであれば、思考を過去か今現在に貼り付けておくことです。
もちろん一番いいのは、思考を緩めてマインドを静かな状態にしておくことです。それが難しいのであれば、注意深く未来に思考が飛ばないようにしておくことですね。