心の戦争

昨日の8月15日は終戦記念日でしたね。正式には何と言うのか知りませんが、子供の頃は夏休みだというのに、登校しなければならない日だったと記憶しています。

戦争が終わってから60年以上経つ日本では、平和な国であることが当たり前のようになっていますが、世界中のあちこちで内戦や国同志の戦いが今も激しく繰り広げられています。

日本は幸運にも国同志の戦いの渦中にはありませんが、一人ひとりの心の中には戦争を起こす原動力であるエゴの防衛システムはいたって健在なものとしてあり続けています。

戦争は防衛です。自分を守ろうとする力、それは怒りや恐れですが、そういった強い感情が戦争を起こさせることになるのです。この日本でも、人と人の間にはいつも戦争が絶え間なく起きています。

ただ、私たちのエゴは表面的には互いに友好的な態度をとって、相手をけん制しあうような状態、つまり冷戦状態を常としているのですが、それでもひとたび何かきっかけになるようなことがあれば、一発触発の危険をいつもはらんでいると言えます。

私たちは本質的には、怒ったり怖れたりするような理由など一つもないのです。それは我々が本来愛そのものであるからです。エゴにそそのかされて、そのことをいつも忘れてしまっているために、防衛し続けようとしてしまうのです。

防衛しようとするためにエゴが使うネガティブな思いには、嫌われたくない、赦して欲しい、自分を愛して欲しいなどの気持ちがあるのですが、それは自分は嫌われる存在だ、赦されてないし、愛されもしていないといった自己嫌悪、自己否定が元にあるのです。

自分を赦して欲しいのなら、相手をとことん赦すことです。愛されたいなら相手を愛すること以外ありません。嫌われたくないなら相手を嫌わないということです。

自分が相手に与えるものがすべてそのまま自分に与えられるという根本法則を忘れないで、生活のどの場面でもそれを活かすことです。

そして相手に与えたくないと思うようないやな感情などは、すべて一度見つめた後で自分の心の愛の部分である聖霊に差し出してしまうことです。

すべての人の心がエゴから開放されない限り、真の平和はやってこないでしょう。

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